ウェビナー後72時間のフォロー設計
ウェビナーや展示会、資料ダウンロードで獲得したリードが、その後の連絡で沈黙してしまう理由と、獲得後72時間の対応設計を解説します。参加状況による分け方、時間帯ごとの対応、営業へ渡す条件も整理します。
公開 2026年9月21日
結論:関心が高い72時間に、相手の状況に合わせて連絡する
ウェビナーのあとにリードが沈黙するのは、関心が高いうちに、相手の状況に合った連絡が届いていないためです。 参加者を状況で分け、獲得後72時間の対応を前もって決めておくと、一律のお礼メールで終わる状態を防げます。 同じ考え方は、展示会や資料ダウンロードで獲得したリードにも使えます。
本記事では、72時間の考え方、参加状況による分け方、時間帯ごとの対応、営業へ渡す条件を解説します。
※本記事は2026年9月時点の情報をもとに作成しています。
ウェビナーフォローとは
ウェビナーフォローとは、ウェビナーの参加者や申込者に対して、終了後に行う連絡と情報提供のことです。
目的は、参加者の関心を次の行動につなげることです。 次の行動は、必ずしも商談とは限りません。 資料を読む、別のウェビナーに参加する、社内で共有するなど、相手の検討段階に合った一歩を用意します。
72時間という区切りは、内容の記憶が残っているうちに次の接点を作るための目安です。 自社の商材や参加者の傾向に合わせて調整してください。
参加状況による分け方
まず、申込者を参加状況で分けます。 分け方が決まっていれば、誰に何を送るかを迷わずに済みます。
| 区分 | 状況 | 最初に届けるもの |
|---|---|---|
| 質問した参加者 | 具体的な関心がある | 質問への個別の回答と、相談の案内 |
| 最後まで参加 | 内容に関心がある | 資料と、関連する次の情報 |
| 途中で退出 | 関心の範囲が限られる | 見逃した部分の録画と要点 |
| 申込のみ | 時間が合わなかった | 録画と、短い要約 |
区分ごとに、送る内容と担当者を決めておきます。 質問した参加者は、営業やインサイドセールスが個別に対応する候補です。
獲得後72時間の対応
時間帯ごとに、次のような対応を決めておきます。
| 時間帯 | 対応 | 担当 |
|---|---|---|
| 当日 | お礼と資料・録画の送付。質問者には個別に回答 | マーケティング、質問者はインサイドセールス |
| 翌日 | 参加状況に合わせた次の情報の案内 | マーケティング |
| 3日目まで | 反応があった人への個別の連絡と、相談の案内 | インサイドセールス |
大切なのは、送る内容を区分ごとに変えることです。 全員に同じ文面を送ると、質問した人には物足りず、申込のみの人には重すぎる連絡になります。
展示会では「当日」を名刺交換の翌営業日と読み替え、会話の内容を添えて連絡すると効果的です。
営業へ渡す条件
72時間の対応のなかで、次のいずれかが確認できたら営業へ渡す候補にします。
- 具体的な相談や見積の依頼があった
- 導入時期や社内の検討状況が分かった
- 複数の人が資料を見ている、または社内共有の意向がある
渡すときは、参加状況、質問の内容、確認できた事実と未確認の事項を添えます。 引き継ぎで渡す情報の型はMQLとSLA設計の記事で詳しく解説しています。
条件に当たらない人は、無理に商談へ進めず、検討段階に合った情報提供を続けます。
よくある失敗のパターン
よくある失敗は、終了後に全員へ同じお礼メールを送り、その後の連絡が無いまま終わることです。 翌週に営業が一斉に電話をかけても、関心が下がったあとでは会話につながりにくくなります。
もう1つは、全員を商談の対象として扱うことです。 情報収集のために参加した人に商談を迫ると、以後の案内まで読まれなくなることがあります。
直し方は、参加状況で分け、区分ごとに届ける内容と担当者を前もって決めておくことです。
この進め方が向いていないケース
次の場合は、72時間の設計を簡略にしてもかまいません。
- 参加者がごく少ない:全員に個別に連絡するほうが早く、区分を作る必要がありません
- 教育や既存顧客向けのウェビナー:新しい商談の獲得が目的でなければ、案内の内容を変えます
- 検討期間が非常に長い商材:短期間に連絡を重ねるより、長い間隔で継続的に情報を届けるほうが適しています
ウェビナーの目的を先に決め、それに合わせてフォローの濃さを変えましょう。
よくある質問
録画は全員に送るべきですか?
申込のみの人と途中退出の人には特に役立ちます。最後まで参加した人には、要点と資料のほうが喜ばれることもあります。
連絡の担当は誰にすべきですか?
資料や録画の送付はマーケティング、個別の相談はインサイドセールスや営業が担うのが一般的です。区分ごとに決めておきます。
展示会のリードにも同じ設計を使えますか?
使えます。当日を名刺交換の翌営業日と読み替え、会話のメモを添えて連絡します。
まとめ
ウェビナーのあとのリードの沈黙は、関心が高い72時間に、状況に合った連絡が届いていないことで起きます。 参加状況で申込者を分け、当日、翌日、3日目までの対応と担当者を決めておきましょう。 具体的な相談や検討状況が確認できた人だけを営業へ渡し、それ以外の人には検討段階に合った情報を届けます。
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